永青文庫

永青文庫は旧熊本藩主細川家に伝来する美術品・歴史資料、16代当主細川護立の蒐集品などを収蔵展示研究する公益財団法人で、国宝8件、重要文化財35件を含む6000点ほどの美術工芸品と88,000点の歴史資料を所蔵するとネットに記載があります。

 

東西線早稲田駅から北上し、神田川(写真)にかかる駒塚橋を渡って胸突坂(写真)を登ると左手に旧細川家下屋敷跡に建つ永青文庫の建物が現れます(写真)。冬晴の穏やかな日に訪問致しましたので、急な坂道も意外と楽に上れました。

 

当日の展示は「細川家の日本陶磁-河井寛次郎と茶道具コレクションー」でした。受付を済ませてからエレベーターで4階に上がります。そこから4階、3階、2階と下りながら展示を閲覧するという順番です。残念ですが写真撮影は禁止です。

 

4階の一室は総て河井寛次郎の陶磁器でした。寛次郎は東京高等工業学校で板谷波山の指導を受け、京都市陶磁器試験場に入所後は後輩の濱田庄司とともに種々の研究・製作を行いました。寛次郎の作品は某有名美術館でも多数展示されておりました。比較的新しいと思っておりましたが、今回の製作年代を見ると古いものは100年以上前に作製されているのですね。

 

 3階は茶道具コレクションです。茶入が多く、他に茶壷、茶碗、菓子器の展示がありました。元時代の茶入、15世紀の瀬戸茶入、伝長次郎「黒楽茶碗 銘おとごぜ」などをみると、利休七哲の一人である細川忠興(三斎)(1563~1646)の力を感じます。

 

2階は八代焼コレクションでした。文禄・慶長の役の後に加藤清正に従って渡来した慶尚南道晋州出身の尊楷(上野喜蔵高国)は帰化して唐津で製陶に従事し、一度朝鮮に帰り再度来日して上野焼を始めます。その後、細川忠興の嗣子忠利(1586~1641)(肥後細川家初代藩主)に従って熊本県八代郡高田郷に移って築窯したのが八代焼の始まりです。代々熊本藩御用窯として保護されました。綺麗な白土象嵌陶器で、古くは17世紀製作のものもありました。

 

未だに未整理の古文書が多数あるように聞いております。今後解析が進むと日本史に新たな光が差し込むこともあるのでしょうね.....夢膨らみます。

 

https://www.eiseibunko.com