禅宗のもう一方の雄である曹洞宗大本山永平寺の秋景色です。道元禅師が1244年に開かれた山里の大伽藍は壮大です。主要な伽藍の法堂はっとう、仏殿、僧堂、庫院くいん、山門、東司とうす、浴室を七堂伽藍と呼ぶようです。休日に訪問したため、最初に入る吉祥閣は参拝客であふれておりました。
伽藍を回る前に先ず一日三回行われている「日帰り参禅体験」に申し込みました。事務手続きを行う、あるいは行きかう修行僧の頭は綺麗に剃られて真っ青です。それから巡回の矢印に従ってユックリと伽藍を巡りました。
塵一つない通路を歩いていると修行僧の作務の姿が脳裏に浮かびました。また「永平寺は非常に雪の深いところです。そのため毎年多くの屋根瓦を取り替えなければなりません。」というパンフレットに込められた思いも伝わります。
さあ座禅に行きましょう。靴下を履いたままではいけません。指導僧の案内に従って座蒲に座り脚を組みます。結跏趺坐けっかふざ、半跏趺坐はんかふざ、その他、となります。その後手を組み(法界定印ほうかいじょういん)、欠気一息し、左右揺振して身体の中心位置を確認し、止静鐘しじょうしょうを合図に座禅を開始します。
警策きょうさくで肩を打ってほしい場合は合掌して合図します。私の場合は、その前に警策で背中をつつかれましたから、姿勢がピシッとしていなかったようです。約15~20分間でしたが、畳の上に直に座るのは訓練していないと結構きついです...。
永平寺境内にはお抹茶を頂ける場所はありませんでした。これだけ多数の参拝客が訪れるわけですから、たとえ喫茶の習慣があっても境内での提供は無理そうです...。座禅修行の道場として建立されたことを考えると、その方が一貫しているように思えます。