茶道に興味を覚えた私が是非訪れてみたかったのが大徳寺です。ここで初心者の私にも気軽に参加できる茶会があるということで、早速申し込むことにしました。大変人気のあるイベントのようで、希望の時間はすでに満席でした。しかしキャンセルが出て、運よく参加できました。
茶会の当日は幸い大変良いお天気でした。千利休の木像で有名な三門を右手に見て進みます。予定の集合時間より1時間早めに到着しましたので、公開塔頭の「大仙院」を見学。
菩提樹(左写真)と沙羅双樹(右写真)とが並んで植えられています。寺院の内部は写真撮影が禁止されていますので、見たものを脳裏に焼き付けるしかありません。ネットに載っている画像をコピーして持参すると、後々便利かもしれません...。
石庭や本堂をガイドさんの説明を聞きながら見学。開山古岳和尚の作庭した枯山水の名園として知られています。また本堂は国宝に指定されていますね。案内の途中で面白い軸(販売中)を紹介されましたが、今日は素通りしましょう。
茶会は「芳春院」の茶室で行われます。本堂(方丈)に集合して前庭を眺めながら時間を待ちました。この広々とした石庭は「花岸庭」という名前が付けられているのですね。
和服の方もおられます。洋服の私は持参した白いソックスに履き替えて準備完了。そうそう、扇子、懐紙、菓子切り、...。
今回の大寄せの茶会は芳春院秋吉則州住職と柳生新陰流15代末裔柳生俊彦氏がナビゲート、今日庵文庫長筒井紘一氏が亭主です。
点心席が設けられており、初めに別室にて懐石料理をいただきました。料理人は木乃婦3代目若主人高橋拓児氏による精進料理です。さすがに京都老舗のお料理ですね。視覚的にも味覚的にも十分満足できる絶品です。また筒井氏のトークは知性・機知にあふれ、弁舌爽やかで耳に心地よく響きました。
今度は広間へ移ってお菓子をいただきました。近江の名店叶匠寿庵の栗きんとんは上品で、とても美味しいものでした。苦手な正座も何とか無事に終了...。
次に迷雲亭に移動して「お薄」をいただきます。まず掛物と釜を拝見しましたが、その方面には知識・見る目ともにゼロに近いものですから、とんと記憶に残りません(実は茶碗以外はほぼ同様の状態です...最後に拝見で回された茶杓も茶入も海馬の回路には入りませんでした...)。
さて主客に古唐津、次客に左入黒楽平茶碗でお薄が振舞われました。その他大勢の私はあまり上等とは言えないお茶碗での喫茶となりました。そのためでしょうか、お茶の味わいも今一つのような...(ごめんなさい)。左入の黒楽は以前シッカリ拝見したことがあり、高台の作行・かせた釉薬の感じが瓜二つで何となく懐かしい感じがしました。私も左入でお薄をいただきたかったなー...。
迷雲亭を後にして向かった先は呑湖閣。1階の内部を見学し、2階に上がってから四方をパチリと撮影。
次いで芳春院からほど近い聚光院へ移動し、千利休と三千家のお墓を見学いたしました。思ったよりも質素なもので、意外な感じがしたというのが本心です。侘茶を志した利休ですから、こうした墓石が相応しいのでしょうね。
私の大徳寺での茶会はこうして幕を閉じました。無謀にも最初から茶道の本場に切り込んだわけです。初心者の私にはもったいない経験をさせていただき、今は感謝の気持ちでいっぱいです。それにしても他の参会者の方たちにご迷惑をおかけしなかったかしら...。